緊張性迷路反射

発達障がいの困り感の原因でもある原始反射のイメージ画像

Tonic Labyrinthine Reflex(TLR)

TLRの発達は、前庭系システム(バランス感覚と空間の位置感覚を司る)と他の感覚(視覚や固有受容など)が、チームでバランスを取るために必要です。

TLRを保持したままの子どもは、真っすぐと立つこと、安全に歩くことなどの歩き始める時に必要な能力を習得していません。また空間把握、距離感、深さやスピードなどを掴むのが難しいかもしれませんので、黒板の文字が飛び出して見えたり、ボールを受け取るのが難しかったりします。

TLRを統合することにより、大きく3つのことに進歩がみられます。

一つに、机に突っ伏して座る、頬杖をつくようなコトを止める手助けになります。
次に、机で作業するときに集中力が高くなります。

そして、運動や走るときなどの、ぎこちない体の動きが改善されて、全身協調を高めて動くコトを助け、より効率的に動けるようになります。

TLRの統合によりこういったことに進歩が見られると、運動やスポーツの記録においても自己ベストを更新するようなことは良く起こります。

緊張性迷路反射の保持によって、下記のような兆候に結びつくことがあります。

  • へなへな、ふらふらしている
  • バランス感覚が良くない
  • 動きがぎこちない
  • でんぐり返しが綺麗にできない
  • 姿勢良く座れない
  • 方向・空間感覚をつかみにくい
  • (ボールの受け取り、黒板の文字)

  • 視覚の問題(字が飛び出して見えるなど)
  • 空間、距離、奥行きやスピード感がつかみにくい
  • 全身運動の協調性が低い
  • 机で学ぶときに、読むことを嫌がる、疲れる
  • 机の前で正しい姿勢を維持することが困難
  • 本来持っている能力ほどにスポーツのパフォーマンス(成果)が上がらない
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