Moro Reflex
新生児のときには、自分の周囲の状況が危険かどうかを理性的に判断するための脳はまだ発達していません。 そのために、危険かどうかを理性的に判断できなくても、その可能性のほとんどの状況に対応できるように、無意識的(反射的)に「全ての出来事に一つの反射」で身体とホルモンが対応します。 その一つがモロー反射です。 モロー反射は、赤ちゃんのいろんな感覚にやってくる大きな刺激によって、引き起こされます。 例えば、大きな音、明るい光、突然荒っぽく触れること、赤ちゃんの身体が突然傾いたり、落とされたりするようなバランスを崩す刺激、などです。 モロー反射は、副腎により引き起こされる、最も初期の「闘争・逃避(闘うか逃げるか)反応」です。 この反応によって、「攻撃するか、走って逃げるか」の身体的な準備を行い、もしモロー反射が統合されていないと、「活動過多(ハイパーアクティビティ)」を引き起こします。 副腎は私たちの免疫系システムの中で大きな割合をしめています。 モロー反射によって副腎のスイッチが入りっぱなしになることにより、結果的に、副腎疲労症候群に伴うぜんそく、アレルギー、その他の慢性的な病気を引き起こす可能性があります。 また、モロー反射の保持によって、下記のような兆候に結びつくことがあります。
- 突然の音、光、刺激による感覚過敏反応
- 新しい状況や活動への参加対応が難しい
- 衝動的な振る舞い
- 被転導性(思考や注意がそれやすい)
- 不安、特に予期不安(未来への不安)
- 感情的、社会的な未熟さ
- 偏食、食品添加物への過敏
- 活動過多(ハイパーアクティビティ)
- ADHD
- 副腎疲労症候群、アレルギー、喘息、慢性的な病気
このページの最初へ